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実験作十二作品目。







 突然ですが、家がなくなりました。

「なんでだろー、なんでだろー」

 取り出したギターでその無情を歌ってみる。でもそうしたところでデジョンなされた我がマイホームがレイズされるわけでもなし。く、くそう、一体誰だ僕の愛の巣を破壊しちゃってくれたあんちくしょうは。
 一体どこで寝ればいいんだ。野宿とか嫌ですよ?(生命の危険的な意味で

「こんにちは、祐樹君」

「誰ですか今現在絶賛落ち込み中の僕に話しかけるファッキン野郎は……って、フィーバーさんじゃないですか」

「永江衣玖です。地震が起きます……というか、起きました。そのせいで貴方の住居が崩壊したみたいです」

「遅いよっ!?」

 そういやさっき地震あったけどっ。フィーバーさん、地震を伝えるのは起きる前にしてほしい。起きた後に言われても、僕には家が崩壊した事実しか残りません。
 お財布とかは持ってたけど、家財道具とか全滅ですよ。服とかも!

「すいません、総領娘様が」

「あ の 胸 な い て ん こ か !」

 僕の怒りが有頂天、もとい怒髪天。あの胸ないてんこめ、人様のお宅をデジョンしてくれやがりましたか。これは許せん、もうあまりの仕打ちなのであの胸ないてんこには陵辱の限りを尽くしてやることにする。頭の中でね。
 実際にやると返り討ちにあうし。

「本当にすいません」

「フィーバーさんいい人すぎて僕泣けてくる。それで、僕の家をデジョンしてくれた本人様はどちらに?」

 でじょん? と首をかしげるフィーバーさんがちょっと可愛い。結婚してくれないかなー、ほんと。

「それと、永江衣玖です。総領娘様は今も天界におられます」

「謝罪しにくる気もない様子に僕の怒りがマッハです。ちょっとフィーバーさん、僕を天界まで連れてって頂戴」

「ですから永江衣玖です。本来なら天界に連れて行くのは……まぁ、今回は総領娘様が暇だからといって起こした地震のせいでこんなことになってしまいましたし」

 なんてこった、暇だから地震起こすのか。ナマズも大忙しだよ、そんなだと。いや、それよりも僕が被った被害(家、家財道具、服その他)分は色々と毟り取らなければ。

「本当にすいません」

「フィーバーさん、結婚してください」

「永江衣玖です。それと、私などではとても伴侶としては力不足かと」

 その優しさを分けてくれるだけで非常に嬉しいとです。この幻想郷でその心遣いは大変貴重です。みょんみょんとかきもけーねさんとかも優しいけど。フィーバーさんの、この包容力の高さ。
 戦闘力は五十三万を超えるね。

「お、何、天界いくの?」

「む、また沸いてきたなウォーターメロン」

 第一話以来の登場ですね。

「ボウフラみたいに言わないでよ。って、ありゃ……こりゃまた派手に壊れたねぇ」

「胸ないてんこの気まぐれで僕の家が崩壊した」

 しかし、本当に困った。このままじゃ本当に野宿せざるをえない。外の世界ならネットカフェとかそういうとこに一日ぐらいなら仮眠は取れるけど、ここはそんな便利なものはない幻想郷。外の世界が江戸時代なら、ここは原始時代。それは言いすぎか。でも、ここで野宿なんかしたら美味しく頂かれてしまう。
 どうしよう。腋巫女とかうー☆とかのとこにお邪魔させてもらおうかな。じゃないと僕の生命がマッハでピンチ。

「んー……ねぇ、竜宮の使い。アンタんのとこの天女達借りれる?」

「えぇ、構いませんよ。今回の件は総領娘様が一方的に加害者ですし」

「うし。安心しなよ祐樹、アンタの家は私らが建て直してあげる」

 後光じゃ、ウォーターメロンの背後から後光が射しておられる。神様仏様鬼様と拝み倒す。拝まれるより今度、つまみかお酒でも持ってきてくれと言われた。三度の飯よりお酒が飲むのが好きなウォーターメロンめ、そこにいくらでも酒が湧いてくる瓢箪があるのにまだ欲しいのか、いやしんぼめっ。
 とりあえずお礼としてウォーターメロンに最強の幼女と書かれたプラカードを渡す。投げ返された。

「でもなんで? 自分で言うのもなんだけどウォーターメロンが僕の家建て直してもなんの得にもならないと思う」

「損得じゃないさ、ただ友人が困ってるのに手を貸さないのは後味が悪いってだけ」

 何、このいい人。あ、鬼か。幻想郷もまだまだ捨てたもんじゃないね、人間よりも妖怪とかの方が優しい気がして

 いや、そんな事ないか。うー☆とかマッドさんとか黒いのとかは僕に優しくなかった。優しさなんて幻想なんだよ。きっと幻想入りしてるに違いない。

「でも差し出された好意はじっくり疑ってから頂くよ」

「素直に受け取れないの……?」

 だって幻想郷には平気でブラフかけてくる奴らが多すぎるから、まずは疑うことからはじめないといかんのです。あと、相手から優しい言葉をかけられたら必ず疑えってばっちゃが言ってた!

「嫌過ぎるよそのおばあちゃん」

「いやまぁ、嘘なんだけどね」

 ろ、ロープロープ! 首絞めは本気で死ねるからやめて。ウォーターメロンにチョークスリーパーをかけられ、必死で地面を叩いてギブアップを知らせる。どうせされるなら、おっぱいマイスタとか中国とかきもけーねさんにされたいとです。
 あと、フィーバーさんも意外といい体してると思うんだよね。ぱっつんぱっつんだし。

「何やらふしだらな視線を感じます」

「祐樹えろいからねー」

「男なんてそんなもんだよ! もりりんもきっと枯れているように見せかけて、中身はえろえろに違いない」

 むっつりだね、もりりん。そういや、もりりんのとこですんごい古臭い剣を一回、ぱくってきたことがあったんだけど、あの時は怖かった。温厚なもりりんがそれはもう、鬼のような形相で追いかけてきたからね。
 それ以来、あれには触れないようにしてる。話題には出すけど。

「あの道具屋が? ないない、ありゃ本当に枯れてるよ。枯れ枯れだね」

「森近さんのそういうところが、想像できません」

「この僕ともりりんの態度の差。ひどいっ」

 悔しい、でも感じちゃう……!

「まぁ、それはともかく。フィーバーさん、とりあえず天界つれてって」

「永江衣玖です。萃香さん、私は祐樹君を天界へと連れて行きます。すぐに他の天女達をこちらに向かわせますので」

「どうせなら私も行ってお酒飲みたいんだけどねぇ。いいよ、待ってる」

 フィーバーさんと一緒に天界へと向けて出発。僕の家の残骸に背を預けて、ウォーターメロンがまた酒を飲み始めるのが空中から見える。
 いつか急性アルコール中毒になるんじゃ、というかもうなってても不思議じゃない。一度懲りればいいと思う。たまに僕にまで酒を無理矢理飲ましてくるし。

 さて、胸ないてんこに文句のひとつでも言ってやらねば。あの帽子の桃、引きちぎってやるぞなもし。



 すぱっと書くつもりがなんか難産に。お腹を痛めた子なので、かわいがってやってくださいまし。
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神薙 祐樹

  • Author:神薙 祐樹
  • 1987年3月11日生まれ。
    うお座のAB型。
    現在は雇われ店長としてブラックな職場で日々働いて時間を失っています。

    RO現在休止中。Mimir鯖所属、主に影葱。ガンダムオンライン、ガンダムジオラマフロントにはまってます。

    SS書く時間がほしい。
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