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四話 空を飛んで人里にいこう。

 玄関口で話している時間がもったいない。ゆかりんと共に衛宮家の敷居をまたぎ、居間にいるだろう遠坂達に一声かけていくことにする。

「よう」

 居間にいけば案の定、寛いでいる遠坂達の姿。頬杖をつきながらテレビを見ていた遠坂が俺へと向き直る。

「相沢君、何処行ってたの?」

「んー? ちょっと爺さんの姦計にはまって異世界に。戻ってきたわけじゃなく、荷物取りに来ただけだけど」

 は? とでも言いたげな表情になる。俺達のやり取りを見ていたセイバーとライダーが、やってきたゆかりんを見て顔を険しくする。ライダーに至っては傍にいた桜ちゃんを庇うように立つ。
 いきなり自分を庇うような行動に出たライダーに、桜ちゃんは目を白黒。

「ちょ、どうしたのよ二人とも」

「リン、できるだけこちらに。ユウイチ、彼女は何者です?」

 武装化はまだしていないものの、すぐにでも斬りかかってきそうな気配だ。ふむ、ゆかりんが人間じゃないのを察したのか。そんな俺達に追いついて横に立つ士郎を見て、セイバーがさらに焦る。

「シロウ、すぐにそこの女性から離れてください!」

「え、な、なんだよセイバー。どうしたんだ?」

 ――なんか面白そうだから、悪乗りしてみようか。体を回転させて士郎の隣へと移動し、後ろから拘束して七ツ夜を首の近くで固定する。
 今の状況は、立派に人質を盾にして言うことを聞かせようとする強盗の図。

「ゆ、祐一!?」

「動くな。おっと、一歩でも動いてみろよ士郎の首が飛ぶぞ?」

「相沢君、一体何を……!?」

 突然の俺の奇行に戸惑いを隠せない面々。それは無論、ゆかりんも同じこと。目をこちらに向けて一体何を、と問いかけているようにも見える。

「紫様、ご命令通りいたしました。この後どういたしますか?」

「へっ?」

 困った顔になるゆかりんがぷりちー……いや、なんでもない。内心笑いを堪えながら、努めて顔を無表情に。

「くっ、ユウイチは既に篭絡済みだったのですか……! 貴様、一体何が目的だ!」

「え、ちょっと、私は何も……」

「よく分からないけど、相沢君が洗脳か何かされてるみたいね。少なくとも士郎より警戒心が強い相沢君が操られるなんてよっぽどよ。アンタ、何者?」

 ひどい言い草に俺の腕の中で士郎がうな垂れた。少々可哀想になったので、肩を叩いて慰める。こっちを振り向いた士郎が、縋るような目で俺を見てきた。
 俺は笑顔で親指を上げて言ってやる。

「大丈夫、事実だとしても俺は士郎の味方だぞ!」

 泣き出した。うーむ、追い討ちはちょっと外道だったか。士郎を解放して、今度こそ本当に慰める。突然素に戻ったように見えた俺に、セイバーは首をかしげた。

「……ユウイチ? 操られているのではないのですか?」

「いや、そんなこたーないが。今のは面白そうだから俺がそういう振りをしただけ」

 素直に答えて、返事にみかんが飛んできた。口で受け止めてそのまま美味しく頂く。うむ、この甘酸っぱさがいいやね。

「まったく、迷惑な。で、彼女は何者ですか?」

「どうも初めまして。私は八雲紫、幻想郷に住む一人一種の妖怪ですわ」

 人間ではない、という告白にサーヴァント組を除いた面々が表情を硬くする。士郎はゆかりんを眺めて首をかしげ、遠坂は士郎と同じようにしながらも何かを考えて込む。桜ちゃんは不安そうに事の成り行きを見守る。

「って、妖怪?」

「えぇ、現代では最早幻想となった存在。人間を襲い、時には食料として食べる生き物。幻想郷にしか存在しない……っと、これはこちらの世界だけですわね」

 人間を食料にする、という下りで士郎が顔色を変える。聖杯戦争において、桜ちゃんという大切な人を守るために正義の味方を目指すことを諦めた士郎だが、やはりその根底には正義の味方が息づいているのだろう。仕方のないことではある。
 セイバーとライダーが妖怪とは何か、と遠坂に尋ねている。詳しく説明するのはきっと難しいだろうと思っていれば、案の定吸血鬼みたいなもんだとかなりかいつまんで説明していた。

「ヤクモユカリ、でしたか。貴方は何故、ユウイチと共に?」

「ゼルレッチに面白い奴がいる、って言われてね。気に入ったから幻想郷に招待しましたの」

「ほとんど拉致だけどな」

 あれを招待というのなら、辞書で意味を調べなおすことをお勧めする。俺のスタイルは攻めるほうであって、攻められるのは相手。させられるままで終わってたまるか。

「俺は用意してくる。ゆかりんはお茶でも飲んで待っててくれ」

「はぁい」

 朝と同じように我が家のようにリラックスしているゆかりんを放置し、俺は衛宮家の自分の部屋へ。その途中に水瀬家に電話を入れ、暫くの間連絡が取れなくなることと会えなくなることを伝える。ランサーにも伝えておいてもらうよう伝言を頼み、電話を切る。
 部屋へと戻り、旅行などに使うキャリーケースに着替えの服や日常品を詰め込んでいく。無論、仕事などで使う道具なども一緒に。

「うーん……流石に嵩張るもんは持っていけないな……」

「そんな時は私がいれば一発解決ですよ!」

「お、久しぶり? ルビー」

 ベッドの上でぴょこぴょこと跳ねる可愛げのあるステッキ。男である俺が持っても到底似合わないそれは、だがしかし俺の最高の相棒でもある。もちろん、人をからかったりする時などの。

「ひどいですよマスタぁ。私という(主に凛さんをからかう為の)伴侶を置いていなくなるなんて。はっ、まさかどこかで新しい(凛さんを一緒にからかう)相手に浮気を!?」

「相変わらずその本音が隠せないところ、最高だなルビー」

「いやぁ、照れますねー」

 これが士郎なら褒めちゃいねーのである、というところ。まぁ色々と問題のある部分だが、付き合っていてかなり楽しいので問題ねーのだ。
 人格が琥珀さんベース、というのも関係ある。あの人とは気が合うし。

「で、どこへお出かけですか? もちろん私も連れて行ってくれますよね? 何せ私とマスターは(からかいの)運命共同体なんですからー。きゃっ、ルビーちゃん恥ずかしい☆」

 器用に本来曲がる筈のない部分をくねらせながら、ルビーが照れる。一体どういう材質で出来てるのか常々疑問に思う。

「ゼル爺さんにはめられて飛ばされたところだが、面白そうなんで暫くそこに滞在しようと思ってな。ふむ、ルビーも連れて行くか」

 何せ、俺の最強の相棒でもある。このまま置いていくと拗ねることは明白。そして何より、遠坂が普通に捨てるかもしれん。あれは心底ルビーを敵視しているし。
 さもありなん。過去のことを聞いたから、多少の同情はする。

「あのクサレ爺ですか」

 相変わらずゼル爺に対して容赦ない。琥珀さんはゼル爺とは気が合うのに、何故ルビーはこうも毛嫌いするんだろう。ベースが琥珀さんなのに。
 製造過程で何か問題でもあったんだろうか。

「しかしマスターが行くのなら私も行きますよっ。むふふふふ、ルビーちゃんのお眼鏡に適う理想的な(からかえる)人がいるといいですねぇ♪」

「世界は広いんだ、探せばいくらでも見つかるさ。それに……俺らにとって全員が獲物だろ?」

 ニヤリと士郎が言う"くろいまおう"の笑みを浮かべる俺。そう、相手をからかえるからするのではなく、自分がからかいたいからする。それが俺達のスタンスなのだ。相手が誰だろうと俺達を止めることなど出来ない。ルビーもそれを分かっているのか、チカチカと核(らしきもの)を光らせる。
 背中にルビーを背負い、荷物を纏めた俺は居間に戻る。

「すまん、待たせたゆかりん」

「皆さんお待たせしましたっ、ご期待に答えてマジカルステッキルビーちゃん、戻ってまいりましたよー!」

 ハイテンションなルビーを見たゆかりん以外の面々が顔を強張らせて後ずさった。セイバーなんぞ武装化+エクスカリバー装備。

「皆さんの反応にルビーちゃんを悲しみが襲いましたっ。なんですか、そんな危険物とか敵を見るような目は。仲間だっていうのに、冷たい人たちですねー」

 ぷんぷん、と背中で剥れる。

「アンタの今までしてきた行いを考えなさいよ、この欠陥品!」

「まっ、(羞恥の限りを尽くすことについて)最高傑作である私を欠陥品呼ばわりとは、凛さんも見る目がありませんねー。ルビーちゃん、こんなに良い子なのになんで嫌われてるんでしょうか」

「なー? 俺も時々皆から仲間はずれにされるんだよ。一体何をしたっていうんだろうな?」

 お互いに顔を(杖に顔というのも変だが)見合わせて首を傾げる。二人とも理由は明白で分かりきっているが、こうやってからかうのが楽しいからやめられない。
 案の定、どの口が言うかというツッコミが全員から入る。ぬはは。

「んじゃ、戻るか。ゆかりん、頼む」

「えぇ、スキマ展開~」

 指を一振り、虚空に開くスキマ空間。魔術師である遠坂と桜ちゃんからすれば、それはきっと目を疑うような出来事。慣れたとはいえ、やはりゆかりんが妖怪なのだと改めて認識させられる。

「つーわけで、暫く留守にするわ。いつ戻るか分からんけど」

「分かった。体に気をつけろよ?」

 片手を挙げてそれに答え、スキマを通って再び幻想郷の紅魔館へ。ゆかりんと別れ、戻ったことを咲夜に伝え風呂を借りることに。入浴シーン? 男の入浴シーンなんぞ誰が得するというのか。そんなものありはせん。
 洋風の屋敷だけあり、風呂場も西洋風で広かった。なんというか、銭湯的な広さというか。たまにはああいう広い風呂もいいものだ。宛がわれた部屋へと戻ると、ルビーが所在なさげにベッドに座って(立って?)いた。

「湯上り姿の男性というのも魅力的ですねぇ。ルビーちゃん、思わず赤面☆」

「顔がないのに赤面と申すか」

 漫才なのかよく分からないやり取りをかわしながら、荷物を整理する。昼寝をしたせいで眠気はまだない。暫く滞在することになるのだから、ある程度過ごしやすいように荷物を分けておいていく。衣服類はクローゼット、仕事用具はキャリーケースにいれたままベッドの横へ。
 分けるといっても、大したものはないのですぐに終わる。やることもなくなり、眠気がくるまでベッドに横になりながら持ってきた本を読む。ルビーと時々会話をしながら、次第に意識がまどろみの中へと消えていった。






「えー……これから空の飛び方を教えたいと思います」

 翌朝、場所は紅魔館の前に広がる湖。目の前には紅魔館の門番、紅美鈴。空の飛び方をしらない俺に教える役目は、美鈴になったらしい。

「……といっても、どう教えたらいいかわからないんですけど」

 困惑した顔である。まぁ、普段気にせず飛んでるから仕方ないと言えば仕方ない、のか?

「まぁ、話を聞いただけだが元々飛べるみたいだけどなぁ。とっかかりがないことにはなんとも」

「えっと、とりあえず一緒に飛んでみましょうか」

 美鈴が俺を抱えて空を舞う。やっぱり妙な感覚だ、生身の体で何も使わずこうして空を飛んでいるというのは。今の俺は美鈴の飛行の恩恵に預かっているだけだとしても。

「うーん、どうしましょう」

「元々飛べるけど、必要になるまで飛ばないとか聞いたなぁ」

「飛ぶことが必要になる状況……あ、落ちるとか?」

「あー、でも俺しょっちゅう落ちてるような気がする」

 閃鞘・八穿改とかで。聖杯戦争中はよく空中から自由落下してました。よくよく考えれば中々シュールなことしてるよな、俺。

「まぁ、やってみましょう。はい」

「はっ、っておいいいいいい!?」

 美鈴の手の感触が消えたと思えば地面に向かって真っ逆さま。いきなりのことだったので、少しパニックになる。真下は湖、このままだと水に叩きつけられて痛いどころではない。

「くっそ……ッ!」

 体勢が悪く、もう距離がない。せめてダメージを少なくするために、体を小さく丸め衝撃に備える。こういう時に飛べたらどれだけ……!
 風を切り、俺の体は湖面へと叩きつけられ……るはずだった。

「……?」

 いつまで経っても俺の体は水の中に行くことはなく、目を瞑っていた俺はどうなっているのかを確認すべく目を開けた。周囲の景色は止まり、顔を下に向ければ手に触れられる位置に湖。そして僅かに感じる浮遊感。
 恐る恐る、体勢を立て直す。俺の脚は、水面につくことなく宙に浮いている。

「これ、飛んで……るのか?」

「いや、意外とすんなり出来ましたね」

「う、うーん……あまり実感がない。でも、飛んでるよなぁ」

 感覚が飛んでいるのだとだんだん、理解してくる。そうなると後はその感覚を頼りにするだけで事足りた。高度調整を覚え、移動スピードの調整(まだそんなに速度は出せないが)、軌道修正なども自由自在。なるほど、確かに元々飛ぶ機能があったというのは嘘ではないらしい。
 こうも早く慣れるということは、元々その感覚があったからに他ならない。それを使う機会がなく、いつしかないものとして扱うようになったのだろう。

「実際、空を飛ぶことなんてないだろうしなぁ」

 地味に疲れるのである。幻想郷で言えば霊力、俺達で言えば魔力といった不可視の力が少しずつ消費されていくのを感じる。でも、こうして自力で飛ぶという行為が出来たことはかなり大きな一歩だ。幻想郷限定のスキルというわけでもないだろうから、外に戻ってからも使えるかもしれない。
 幻想郷にきて良かったと思える要素が一つ増えた。リアル舞空術を使えるようになるとは……男が憧れる特殊能力の一つだからなー。

「これで弾幕も出せれば、すぐにでも弾幕ごっこが出来ますね。あ、スペルカードの製作もか」

「や、別にそこまでは求めてないからいいんだが」

 残念ですねー、と美鈴がさほど思ってなさそうな顔で呟く。レミリアからほんの触りを聞いただけだが、俺自身はその弾幕ごっことやらには興味がない。別に覚えるのは構わないが、それを行うという気分に恐らくなれないだろう。
 俺はあくまで魔術師(もどきだが)であり、退魔師。そしてこの幻想郷の住人じゃあない。いつか去るのだから、染まるわけにもいくまい。

「にしても、いきなり落とすか普通。突然だったから本当に焦ったぞ」

 練習ついでに紅魔館へと飛びながら、俺は美鈴に文句を漏らす。

「いやぁ、大丈夫ですよ。飛べなかったとしても水に落ちるだけですし」

「それが、問題、だと、言って、るんだ」

「い、痛い痛い痛いっ!? やめ、地味に痛いのでやめてー!」

 伝家の宝刀、うめぼしで美鈴を攻撃。空中に浮かびながらというのが、なんともその光景をシュールにしていると思う。気が済んだので美鈴を開放する。
 ぶつくさ文句を言いながら、美鈴が俺を非難するように見る。自業自得だと言っておく。思ったよりも早く終わったので、美鈴は門番の仕事に戻り俺は買い物に行くらしい咲夜についていくことにした。ルビーは生憎とお留守番である。ぶーぶー言っていたけど、また連れて行くからと説得したので大丈夫だろう。
 咲夜が飛ぶのにあわせて俺も体を浮かせる。

「本当に飛べるようになったのね」

「祐一さんもびっくりだ」

 ふよふよと移動しながら咲夜と会話。これから向かうのは幻想郷で一番大きい人里。といっても、まともに人が住んでいるのはそこぐらいらしい。下手に外に出れば妖怪の餌食にされるが、人里にいる限りは妖怪は人間に手出しをしない、という決まりがあるとか。
 なんともまぁ、奇妙なルール。まぁそうでもしないと人間なんか一瞬で食事にされて終わりか。そう思うとよく出来たルールだ。

「買い物、手伝ったほうがいいか?」

「別にいいわよ。貴方は観光が目的なのでしょう? なら、そっちを優先すればいいわ。いつもやってることだから、慣れてるし」

 そういうことなら、と俺は納得する。暫く話をしながら、時折周囲に目線を動かして景色を眺めて移動し続け、目的地である人里に到着。帰り道の心配(といっても、言葉だけだ)をする咲夜と別れ、幻想郷の人里を歩く。
 俺がいる現代とは違い、やはり服装もどこか古めかしい。見慣れない俺の姿と服装が気になるのか、時々視線が飛んでくる。外来人っていうのは、やはり珍しいのか。
 さて、人里に来たはいいがどうするか。目的も何もないので、どう行動したものか判断に困る。

「お若いの。もしや、外の人間かい?」

「え? あぁ、そうですよ」

 唐突に話しかけられる。相手は年老いた老人。

「そうか、幻想郷では見慣れぬ服を着とるからもしやと思うたんじゃが。迷い込んだ口かい?」

「いや、迷いこんだというか、招待されたというか、拉致されたというか」

 実際どうなんだろう。方法は拉致そのものだったけど、俺自身は観光する気満々だから招待とも言えなくない。曖昧なところだ。

「八雲紫に神隠しでもされたんじゃろう。災難じゃったのぅ」

 ばれてーら。

「はは……でもまぁ、面白そうなので暫くこっちにいようかと。外に帰してくれるとは言ってましたし」

「なんとまぁ、珍しい。それならええんじゃが……何やら、迷っておるようだが」

 む、顔に出したつもりはなかったんだが。途方にくれている空気でも醸し出していたんだろうかもしかすると。

「えぇ、観光にしにきたはいいんですが、どうしたものかと。こっちで知り合った人間と一緒にきたのはいいんですが、用事があって別れたんです。土地勘がないから、どこを見て回るべきか考えてまして」

「なるほどのぅ。良ければ、詳しい人の所の案内できるが」

 いいんだろうか、と尋ねると困ってるのなら助けが必要だろうと返される。ごもっともで、とお爺さんに礼をいいその詳しい人のところへと案内してもらうことになった。




 さーて、次回の東方雪花縁は?

 祐一に捨てられたルビーは傷心のあまり、紅魔館にいるパチュリーに目をつけた。彼女は魔法使い、そして自分は魔法の杖。魔法少女になるには十分すぎるほどのスペック。
 さらには、可愛らしい使い魔(小悪魔)までいる始末。

「これはもう天が私にやれと言っているに違いないですねっ。例え言われなくてもやりますけど☆」

 紅魔館に悪夢が訪れる。ルビーによって意識を乗っ取られ、パチュリーは魔法少女へと転身してしまう。そしてマスコットキャラへと変化させられ、ルビーのストラップと化す小悪魔。

「しょ、正気に戻ってくださいパチュリーさまぁぁ!」<涙目

「私は正気よこぁちゃん。さぁ、幻想郷に愛と正義とジェノサイドを振りまきにいくわよ♪」<ハイライトなし

「誰かとめええええええええええ!!」

 暴走するパチュリー(とルビー)。そのあまりのはっちゃけぶりに、レミリアは幼児化し、咲夜は現実逃避、フランドールは引き篭もり、美鈴は眠る。
 そして現れるもう一人の魔法少女。

「何やってるんだ、パチュリー?」

「あら魔理沙。そうよね、魔法少女にはライバルが必要よね」

「何の話だ……?」

「貴方が二人目の魔法少女になるって話よ」

 巻き込まれる魔理沙。嫌がる魔理沙をルビーは襲い、めでたく二人目の魔法少女が誕生する。ちなみに意識は魔理沙のまま。

「別に服はあれでいいだろ!」

 そんな魔理沙の服装はゴスロリ。これはひどい。

「魔法少女はゴスロリと相場が決まってるんですっ。似合ってますよ魔理沙さん、あはー!」

 自重しろ杖。逃げだすも、それをパチュリーが追い魔法合戦。弾幕ごっことか関係なし、ただの砲撃合戦が始まる。

 次回、魔法少女むきゅむきゅパチュリー 第99話。

 『新たな魔法少女現る! ウフフ魔理沙よ、魔法少女は一人でいいのよ、貴方はそこで地べたに這い蹲って辛酸を舐めるといいわ! ちなみに私はチョコパフェが大好き☆』

 合言葉は今度もむきゅむきゅ♪


 ※この次回予告には嘘が含まれています。
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神薙 祐樹

  • Author:神薙 祐樹
  • 1987年3月11日生まれ。
    うお座のAB型。
    現在は雇われ店長としてブラックな職場で日々働いて時間を失っています。

    RO現在休止中。Mimir鯖所属、主に影葱。ガンダムオンライン、ガンダムジオラマフロントにはまってます。

    SS書く時間がほしい。
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