2017 / 06
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実験作二作品目






「あ」

 唐突に腋巫女の和食に飽きた。なので今日は紅魔館に洋食をたかりに行くことにしよう。
 財布と時計を持って家を出る。鍵なんてものはこの幻想郷では意味がない。その気になれば無理やりにでも強盗できるし。

「おや、祐樹君。こんにちわ」

「あぁ、寺子屋のきもけーねさん」

「頼むからもう少しまともな名前はないのか……」

 ない。(断言

「出かけるのか?」

「紅魔館にたかりにいこうかと。腋巫女の食事にも飽きたので」

 呆れた目で見られた。ちくしょう、なんか悔しい。近いうちにきもけーねさんの家に目一杯のきのこを送ってあげることにする。
 笑いの毒の入った。

「毎度思うんだが、君はよく無事でいられるな。あそこの住人は、門番以外は危険だというのに」

「紫もやしとパシリは怖くねーです」

 あ、パシリってのは紫もやしの付属品のこと。初めて呼んだ時は唖然として、次の瞬間には怒り出したのは懐かしい思い出。
 第一印象ってこわくね?

「あそこで危険なのはうー☆とナイフ長と破壊ちゃんぐらいですよ」

「その呼び方からして既に喧嘩を売っているな……」

 やめられないとまらない。かっp……ではない。

「そういえばもんぺはいないんですね」

「妹紅ならいつもの日課だ」

「あぁ、自堕落姫との殺し合いですか。飽きもせずにまー、よく続けることで」

 是が非でも近づきたくねー。ファーストコンタクトが殺し合いの最中だった時は本気でちびるかと思ったぐらいだ。ごめん、本当は少しちびってました嘘つきました。
 あの二人、頭が吹っ飛んでも首が折れても平気で元に戻るから怖い。不死身ってやーねー。

「それじゃ、ちょっとたかってきます」

「あぁ、気をつけてな」

 苦笑して僕を見送るきもけーねさん。その優しい気遣いに少しだけ癒されたので、目一杯送る予定だった笑いきのこを減らすことにした。半分ぐらいは食べれる奴にしておこう。
 きっともんぺも一緒に食べるだろうけど、あれは不死身だから大丈夫。不死身ちゃんと不気味ちゃんってなんか似てる気がする。友人のトラウマ的存在を思い出す僕だけど、それがどんなものなのかは良く知らなかったり。知るつもりもないけど。

「あ、祐樹!」

「やぁ、⑨。今日も大蛙に飲み込まれたか?」

 氷の妖精、⑨。紅魔館近くの湖に良くいる妖精。割と付き合いはいい。

「飲み込まれてないわよ! それより、何しに来たの?」

「紅魔館にたかりにきた。そっちは何やってんの?」

「大ちゃんを待ってるのよ」

 あぁ、みどりちゃんか。たまに黒いのもいるから、気をつけないとまた食われそうになる。いきなり食べてもいい人類、とか聞かれたら思わずはいと答えたくなるのは仕方ないと思う。それがまさか、性的な意味でなく食欲的な意味だったとは。
 この海のリハry

「じゃあ、僕は行くから」

「ばいばーい」

 あ、ちなみに僕も飛んでたりする。幻想郷で飛べないとか死活問題だからね。妖怪から逃げるのも、幻想郷を移動するのも。
 弾幕? 何それおいしいの?

「あ、祐樹」

「今日は寝てないんだね、中国」

「中国言うな」

 だが断る。

「何しに来たの?」

「遊びに来た」

 素直に言うと通してくれないと思うから、嘘をつく。御飯たかりにきたというと、迎撃されそう。弾幕の出来ない僕に、中国に勝てる道理などない。
 僕はアウトドア派ではなく、インドア派なんだ。

「ふーん」

「入っていい?」

「……まぁ、いいわよ。」

 怪しまれながらも紅魔館に入ることに成功する。それにしても、こうも赤一色だと目に悪い。いっそ色を塗り替えればいいのに。僕の提案としては青色。色を変えるにあたり、名前も紅魔館から蒼魔館に変更。ただでさえ目に痛い色合いが、さらに悪くなることが保証されます。
 それを中国に言ったらバカと言われた。中国の花壇の花をてんぷらにして食べてやる。

「あ、祐樹だー」

「応答せよ、HQ! こちらパトロール、破壊ちゃんに見つかった! 至急増援を求む!」

 なんということ。入ってすぐに破壊ちゃんと遭遇とか、運が悪いとかそういうレベルではない。僕が一体何をしたって言うんだ。いつも清く正しく生きているというのに!

「むぅ、その名前どうにかならないの?」

「無理」

 これだけは何があっても譲れません。

「ね、ね、何しにきたの? 遊びにきたんなら遊ぼ!」

「中国にはそう言ったけどね。本当は御飯たかりにきたの」

「御飯食べにきたの?」

 ナイフ長の御飯は美味しいからね。以前、一回だけ中国の料理も味わったことがあったけど、あれも美味しかった。パシリもあれでいて結構料理上手だったり。流石パシリ。

「じゃあ咲夜のとこ行こ? 私もお腹空いたから一緒に食べようよ」

 よし、心強い味方が出来た。破壊ちゃんと一緒なら御飯にありつける確率が格段に跳ね上がる。今日の御飯は安泰だね。

「咲夜ー」

「あら、妹様……と、祐樹」

 僕は付属品らしい。キャラメルのおまけなんかいらないよ。

「何しに来たの?」

「御飯をたかりに」

「……」

 目が怖いよナイフ長。しかし、ナイフに時を止める能力といい、本当に某漫画に出てくる吸血鬼そっくりだ。きっとそのうち最高にハイって奴だ、とかロードローラーだとか言うに違いない。

「ね、咲夜。祐樹と一緒に御飯食べたいんだけどいいかな?」

「妹様がそうおっしゃられるのでしたら、私は構いませんよ」

 御飯ゲット。破壊ちゃんは怒らせなければ良い子である。たまに勘弁してほしいと思う時もあるけど、僕の中では良い人ランキングの十位以内にはいる。ちなみにトップはきもけーねさん。二位がフィーバーさん。

「ありがとう、ナイフ長。ところで、紫もやしとパシリは相変わらず図書館?」

「貴方も相変わらず変な名前で呼ぶのね……。えぇ、パチュリー様は基本的に食事の必要がないから図書館から出てくることはあまりないしね」

 食事をする必要がないとか、人生の半分以上を損している。ちなみに残りの半分は娯楽がないこと。それ以外に楽しみなんてないさ☆

「うー☆は寝てるのか」

「霊夢の所よ。それより、そのうー☆っていうのやめなさいな」

「断る」

 うー☆はうー☆だ。

「はぁっ……はい、お待たせ」

 ため息をついた次の瞬間には料理がテーブルの上に並んでいる。流石ナイフ長、時間を操る程度の能力は伊達じゃない。


 ナイフ長の御飯は相変わらず美味しかったです^q^
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神薙 祐樹

  • Author:神薙 祐樹
  • 1987年3月11日生まれ。
    うお座のAB型。
    現在は雇われ店長としてブラックな職場で日々働いて時間を失っています。

    RO現在休止中。Mimir鯖所属、主に影葱。ガンダムオンライン、ガンダムジオラマフロントにはまってます。

    SS書く時間がほしい。
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