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九話

 アサシンのとんでもない発言に、三人はしばし固まる。発言者であるアサシンは、気が進まないがみたいな表情で佇む。
 当然だ、誰が自分の腕を切り落としてほしいと思うのか。そして、三人はあっさりとそんなことを言えるアサシンに驚愕する。


「な、何を言うのですか」


 なんとか声を絞り出したのはセイバー。一番驚いているのも、彼女である。確かに、信用は出来ない。彼は敵だ。だが、信じてもらうために腕を切り落とせばいいという、彼の物言いに困惑する。
 それはイリヤも、士郎も同じだ。イリヤに至っては、既に泣きそうな表情すら浮かべている。


「セイバーが言ったんだろ。いつ俺が刃を向けるかわからないって。なら、その刃を掲げる腕を切り落とせばいい」


 理屈で考えればそうだ。サーヴァント相手に縄で縛る、などという行動は無意味。そんなもの、少し力を入れれば簡単に引きちぎることが可能だ。ならば、抵抗できないように切り伏せるだけ。腕さえ切り落とせば、しばらくの間は魔力供給をしても再生することは不可能。
 考えただけでも、身震いしてしまう。サーヴァントと言えども、痛覚は存在するし意志もある。バーサーカーは自我は失うが、それでも五感全ては機能する。味覚は判断のしようがないが。


「で、どうする。信じてもらえないなら、そうするしかないだろう」


 肩を竦めて判断を仰ぐ。そのアサシンの腰に抱きつく銀色。マスターである、イリヤだ。ぎゅっと腰に抱きつき、小刻みに震える。
 その姿を見て、アサシンは内心しまったと思う。泣かせるとは思わなかった。いや、泣くかも知れないとは思ったが実際泣かれるとかなり体裁が悪い。 焦りながら、イリヤを慰めるように頭を撫でる。ひく、ぐすという押し殺すような泣き声が士郎とセイバーにも聞こえてくる。
 体裁が一番悪いのは、セイバーだ。先程から、マスターの士郎から非難するよな視線を感じる。かなり居心地が悪い。
 イリヤは泣き止まず、アサシンの困惑が強くなる。比例して士郎のじと目の熱量が上昇する。さらに居心地が悪くなる。


「……わ、分かりましたっ。信じます、アサシンを信用しますから泣き止んで下さいイリヤスフィール。後、その目はやめてくださいシロウ!」


 今度はセイバーの方が泣きそうになった。
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神薙 祐樹

  • Author:神薙 祐樹
  • 1987年3月11日生まれ。
    うお座のAB型。
    現在は雇われ店長としてブラックな職場で日々働いて時間を失っています。

    RO現在休止中。Mimir鯖所属、主に影葱。ガンダムオンライン、ガンダムジオラマフロントにはまってます。

    SS書く時間がほしい。
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