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五話

 セラの作った朝食を食べ、イリヤはアサシンを連れて冬木の街へと出て行く。その二人をリーズリットは無表情に送り出し、セラは心配そうにイリヤの後姿を見つめていた。
 仲良く手を繋ぎながら、二人は森の結界を抜ける。ここから冬木の街まではそれほど離れてはいない。しかし、そこまで幼いイリヤの体で歩くのは辛いだろう。そう思ったアサシンは繋いでいた手を離し、イリヤの腰を持って、自身の肩の上に乗せた。肩車の体勢である。


「ちょ、アサシン……っ」


 恥ずかしそうにアサシンの頭を掴む。だが、それを無視してアサシンは重心が安定するようにイリヤの足を掴み、ゆっくり歩きだす。話を聞こうとしないと分かったイリヤは、アサシンの頭の上に手を置いてゆっくり変わっていく冬木の景色を眺める。
 冬木の街並みは、そのほかの都市とはそれほど変わりはない。しかし、今の世には失われつつある商店と客の交流が残っている。そして何より、自然が多い。アサシンは早朝の新鮮な空気を肺にへと送り込む為、深く深呼吸する。新鮮な朝の空気が肺に満たされ、とても気持ちが良い。
 アサシンが歩きながら深呼吸したのを見たイリヤは、同じように肩の上で深く深呼吸。その気配を感じたアサシンは、おかしそうに微笑む。


「む、何よアサシン。何がおかしいの?」


 それに気付いたイリヤが、ぷくぅと頬を剥れさせて不機嫌そうに尋ねてくる。苦笑してアサシンはなんでもないと答えた。そこまで気にしてなかったのか、イリヤはふぅんと頷いてまた景色を眺めだす。
 暫くの後、二人は深山町の商店街に辿り着いた。肩の上からイリヤを下ろし、再び手を繋ぐ。


「さて、どこにいこうか」


 本日の主役である、自分の主である姫君に行きたい場所を訊く。その問いに姫君であるイリヤは、んーっと唇に指を当てて考え始めた。その様子をアサシンは微笑ましそうに見る。
 考え込んでいたイリヤは、うんと頷く。そして、自分を護る騎士である青年に答えを紡ぐ。


「甘い物食べて、その後に色々な所を回って、一緒に遊ぼ」


 姫の言葉に、従者である騎士は逆らう事なく頷くのだった。
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神薙 祐樹

  • Author:神薙 祐樹
  • 1987年3月11日生まれ。
    うお座のAB型。
    現在は雇われ店長としてブラックな職場で日々働いて時間を失っています。

    RO現在休止中。Mimir鯖所属、主に影葱。ガンダムオンライン、ガンダムジオラマフロントにはまってます。

    SS書く時間がほしい。
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